2019年8月7日水曜日

新病院に移って

皆さんこんばんは、山本です。
久しぶりに執筆活動に勤しんでおります。
梅雨が明けてカンカン照りに暑い日々かと思いきや、台風がやってきたり、不安定な毎日ですね。
当院にも、重度熱中症を始めとし、多岐に渡る患者さんが搬送されてきております。
最近の救急部あるあるを、報告して参ります。


当院は災害拠点病院でもあり、災害活動にも力を入れております。
院外でも災害訓練の活動は行っておりますが、先日、院内職員を対象に災害時のトリアージ訓練を行いました。

参加者の前で講義を行う、原副部長。


災害という緊急事態では、多傷病者が発生する可能性が十分あります。
当院は災害拠点病院でもあるため、多数の患者が搬送あるいは自力で当院まで駆けつけてくる、という事が予想されます。
今回は、患者の1次トリアージ法として、START法を職員で学ぶという講習会を行いました。
当院では、職種に関わらず大勢の職員がトリアージ法を学べるよう、年に数回、このような勉強会を設けております。
インストラクターの中に医師はもちろん、看護師、MEさん、リハビリスタッフさん、事務職員さんまで居るんですねぇ。
限られた医療資源の中で、多くの命を助ける為には、このような訓練が大切です。


カンニングペーパーを晒しています笑 このような症例設定で訓練しました。

我が救急部では、日本DMAT隊員が7人、統括DMAT資格者は4人おります。
いつ何時に災害が起こっても活動できるように、日常から、災害に対する知識や意識付けを徹底しております。



新病院移転から、早くも3か月ほどが経過しました。
ようやく診療の流れも板につき、スムーズな治療が為されていると自負しております。
ドクターヘリの受け入れも徐々に増えており、ここ3か月間では20件を超えるほどとなりました。
外傷患者の搬送、前医からの転院搬送等、様々な患者を受け入れております。
また、ラピッドレスポンスカー・D-CROSSの運営も順調に行っております。
現場からの覚知要請で救急隊と共に活動したり、指示要請後にドッキングしたり、多岐に渡る症例で、病院前に呼んで頂く機会が増えております。


指導医とOn the job trainingを行う専攻医。後ろ姿が決まっています。


青空の元でスタッフと撮影。1秒1分無駄にせず、駆け付けます。


実は、1枚目の写真の院内トリアージ訓練の業務中にも、D-CROSSの要請を頂きまして、筆者・山本は外に飛び出して参りました。
病院前から診療に携わる事ができ、その症例では早期に疾患の認知が出来、病院に到着後にはスムーズに画像精査を行い、専科の先生に相談させて頂きました。
円滑な医療活動が行えるよう、今後も精進して参りたいですねぇ。



さて最後に、当院ICUでは毎月初期研修医が研修に回ってきてくれています。
ICUでの重症患者管理は、分刻みで病態が変わっていくため、慎重な観察、評価、そして思い切った治療方針の選択も必要です。

研修医が行う処置を、指導医が手取り足取り教えています。

研修医には手技も勉強してもらうわけですが、その適応、その後の管理と、勉強する事はたくさんあります。
専門科に進んだ後にも、この研修での経験が役に立てば、と願って止みません。


さて、とりとめのない事を雑多に書かせて頂きました。
以上、最近の救急部あるある、でした。