2017年12月22日金曜日

第45回日本救急医学会総会・学術集会

皆さん、こんばんは。当直中にこんな執筆をして、申し訳ありません。
救急部・山本です。
執筆活動に勤しみつつ、院内の平和を守っている次第であります笑

さて報告が遅くなりましたが、10月24日~26日に大阪で開催されました第45回日本救急医学会総会・学術集会に参加して来ました。
当院救急部からは・・・
〇西山Dr「複数医療機関にまたがる医療事故の報告はどこがすべきか?」
〇原Dr「高知県における救急事情と当院でのAcute Care Surgery体制」
〇廣田Dr「脳出血を契機に甲状腺クリーゼを発症した1例」
〇廣田Dr「ERにおける特発性脊髄硬膜外血腫の診断について」
上記4つの発表を行いました。

パネラーとして参加されている、西山Dr


口演発表をされている、原Dr

ポスター発表をされている、廣田Dr

 西山Drのパネルディスカッション会場に出向く事が出来まして、拝聴しておりました。他施設でも同様の経験をされているようで、会場では質問が嵐のように活発に意見されておりました。三次救急を謳っている当院では急変された患者を御紹介頂く事も多々あり、複数の施設で医療行為が施行されるのはよくある事です。他施設での意見も伺うことが出来、大変勉強になりました。


 さて、私は「米国救急医による超音波ハンズオンセミナー」というセミナーを受講して参りました。今回は、自ら志願してきた当院研修医・曾村Drと一緒に受講となりました。

熱心にセミナーを受講している研修医・曾村Dr

 セミナー内容は、循環動態が不安定なショック状態の患者をいかに評価するか、といった内容でした。とても分かりやすくポイントを教えて頂け、そして目の前で実践させて頂き、大変勉強になりました。飲み込みの早い曾村Drは、すぐに習得していた様です。後は実際の臨床現場で、いかにその技術を引き出せるか、ですね。今度、ショック状態の患者に出会った際には、曾村Drにエコーを当ててもらおうと思います笑



学会初日に参加したメンバーで、恒例の食事会。

 さて学会の夜は、恒例の食事会です。すき焼きに舌鼓を打ち、ガヤガヤと話に華が咲きましたね。貴重な時間を過ごさせて頂きました。留守の間、院内を守って下さっていた医局員、他病院関係の皆さん、本当にありがとうございました。ここで得た経験は、必ず何かしらの形でfeedbackしたいと思います。




 本学会のサブタイトルは「Love EM-救急への想い-」となっておりました。救急医の皆さんが、いかにして救急医をやっているのか、色んなキャリアの紹介が為されていました。当院救急部でも、麻酔科、外科、内科といった様々な科のキャリアを持ったDrが集まってきております。また女医さんも働いており、結婚、産休、復帰と、医師以外としてのキャリアも積んでおります。院外活動としても、災害医療、ICLSやJATECといった課外活動、後方支援病院への往診等、様々な活動を行っております。それぞれのキャリアを積んでいける当院救急部で、皆さん働いてみませんか?いつでも、見学お待ちしております。最後は勧誘で締めさせて頂きました。


さて、そろそろ夜が明けそうな時間になりました。
最近は本当に寒くて、体が堪えます。
高知では、気候が寒いことを「ひやい」と言うんですね~、県外出身の私も最近連呼しています。
さあ、勤務に戻って、恒例のICU早朝血ガスラウンドに行って参ります笑

2017年10月31日火曜日

いってらっしゃい!村上先生&ようこそ!布村先生

おはようございます。救急部・山本です。
本日はハロウィンですね。町中では若者達がこぞってコスプレしている姿を目撃します。
もう少し自分も若ければ、、、なんてことを思いつつ、羨望の眼差しで日々過ごしています。
いつからあんな風習になったんでしょうね、僕が知らなかっただけでしょうか?
まぁそんな事は置いておいて、救急部の近況を報告します。


救急部ホープである村上先生が、10月から院外研修に行かれております。
村上先生は初期研修から当院で行っており、今や救急部だけでなく当院に欠かせない存在になっている方です。
内科的知識はもちろん、重症患者の全身管理もさらりとこなされる姿は、正に尊敬です。
我々若手の良き相談相手でもあり、困ったときにはすぐに頼りにさせてもらっておりました。
我々の小さな悩みや治療方針の迷いにも耳を傾けてくださったり、時には厳しく指導頂いたり、兄貴的存在として、相談に乗ってもらっておりました。

村上Dr壮行会にて。センター長と同じく、首からいつもストラップを下げています。

現在は、愛媛県立中央病院にて麻酔科医として勤務されております。
なかなか不慣れな環境での日々で大変かと思われますが、帰ってきた際には、是非またご指導いただければと思います。
村上先生が帰ってこられた時には「おー後輩達頑張ってるやん!」と言われる様、日々精進していきます。

去年の集中治療学会にて。写真探してたらありました。あな懐かし。

研修医上がりの彼らも、毎日頑張ってますよ~
皆で村上先生の帰りを、心からお待ちしております。


そして、10月から布村先生が救急部で研修を開始しております。
布村先生は徳島大学出身で、初期研修ローテートで当院救急部で研修をしております。
その後、徳島大学麻酔科に入局し、幅広い知識と経験を積む為、再び当院での研修を希望し、配属となりました。

お忍びで徳島まで日帰りで食事に行ったときの写真。表情硬。

彼が初期研修医の時は「元気のある活発な奴やな~」といった印象で、地元も一緒ということもあり、わいわいがやがやと時をともに過ごしておりました。
しかし今は後期研修医となり、人一倍責任感を持ち、慣れない環境の中、毎日遅くまで残って勉強している姿が印象的です。
他医師ともしっかりdisccusionし、一つ一つ丁寧に取り組んでいるその姿は、傍で見ていてこちらも感銘を受けます。

布村Dr歓迎会にて。

当面は彼がのびのびと研修を行えるよう、ストレスをいかに減らせるか、それが僕の役割でもあります笑
慣れない土地、勤務環境、業務ですから、知らず知らずのうちに体が疲れる事もあるでしょう。
マイペースにゆっくりと、今の彼のペースを見ていると、自ずと力が付いていくのではないかなと、先輩面をした山本は、偉そうにもそう思います。
やっと後輩が出来ましたので、ようやく肩の荷がおり、、、ませんよね笑
引き続き今後も増えていくであろう(!)後輩達と一緒に成長していけるよう、僕も身が引き締まる思いであります。しゅっとね。

以上、救急部近況報告でした。

2017年10月13日金曜日

第9回日本Acute Care Surgey学会学術集会

皆さん、おはようございます。
当直明けに爆睡しており、こんな時間から投稿をしています、山本です。
さて、報告が遅くなりましたが、2017年9月8日~9日に第9回日本Acute Care Surgery学会@札幌に参加して参りました。




そもそもAcute Care Surgeryとは? 初めて聞かれた方もいるかもしれません。
Acute care surgery (ACS) とは、「trauma surgery」「emergency general surgery」「surgical critical care」を一体として扱う外科領域の名称だそうで、米国から始まった考え方だそうですね~。
日本でも注目されるようになったのは、やはりPreventable trauma deathと呼ばれる防ぎえた外傷死亡を減らそう!といった考えが根付き始めた事が影響しているのでしょうか。
外科領域と言いますが、もちろん内因性疾患でも外科的介入を行って、患者の治療に当たらなければいけないtimingはありまして、手術がいいの?!それとも保存的治療でいいの!?そんな議論を行う場所でもあります。
、、、とまぁ、少し真面目に語ったところで、本題の学会報告をしていきます。

9月上旬の北海道は上着を羽織っていられる程の涼しさでした。
残暑の四国・高知で汗だくで過ごしていた日々と比べて、とても過ごしやすかったです。
学会では、外科医はもちろん、救急医、麻酔医、集中治療医、放射線科医、内科医等と、多科に渡るdiscussionがなされておりました。
充実した施設では、Hybrid ERと言いまして、初療室で手術はもちろん、CT撮影や透視下で血管内治療までも行えるんだとか、、、
まだ限られた施設での環境とは思いますが、度肝を抜かれる充実した環境に、圧倒されてしまいました。
また韓国からも医療スタッフが来日されており、海外の実情も拝聴させて頂きました。
日本で暮らす自分の設備、環境について当たり前と思っていた事が、実はとてもハイレベルであったり、まだまだ足りていなかったりと、ハッと思う事が多々あり、大変勉強になりました。




さて、日中はしっかり勉強を積みまして、夜はお待ちかねのグルメも堪能して参りました。
やはり北海道!ですからね。
上の写真は北海道ラーメン、バタバタで帰りの空港でしか食せませんでしたが、四国に戻るのを躊躇してしまう程の美味でした。まいうーですね。
下の写真は、富良野牛と呼ばれる肉を食して参りました。あまり聞いた事がありませんでしたが、こちらもまた絶品でした。
今後富良野牛が流行した際には、山本の流行の目利きを是非皆さん褒めてやってください笑



そして最後に集合写真を。初期研修医の勧誘も忘れずに、ね笑
ここに集まった3人は何と全員徳島県出身で、ローカルネタから今後の高知の医療の事等、色んな話に華が咲きました。良い時間でしたね。
その後の2次会も、暑苦しい話が続きましたとさ~。

このように、我々救急部では日常業務はもちろん、外部への学会や講習会参加等も積極的に行っております。
外でも勉強を積み、院内へ持ち帰り、日々の診療に生かしていく。
最後になりましたが、出張を快く送り出してくださった医局員、他スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。
今後も日々の診療をベースに、精進して参ります。

以上、山本でした。
季節の移り目で、気温の変動が激しい日々が続いていますが、皆さん体調には気を付けてください~。

2017年9月15日金曜日

救命救急センターの日常

皆さんこんばんは。救急部・山本です。
最近、山本の投稿ばかりで、読んで下さっている方はさぞかし退屈しているでしょう笑
めげずに投稿を続けます。
最近の救急部の一コマを紹介していきます。


当院では急性期疾患に対して、救急外来→麻酔→集中治療といった、一貫した治療を行っております。
集中治療室では、毎日デスクカンファレンスと、ラウンドカンファレンスが行われております。
下の写真は、ラウンドカンファレンスの一コマ。
医師、看護師、理学療法士はもちろん、栄養士、薬剤師も時に交えながら、患者のベッドサイドで治療方針を定めていきます。

ICU責任医師がリーダーシップを取り、患者の情報をまとめていきます。
医師が最終的な方針は決定していくことが多いですが、多職種とのdiscussionは非常に大切です。
集中治療室の全体把握に務めている責任医師にとって、患者の些細な変化を素早くキャッチするのは、至難の業でもあります。
そんな時に、痰や便の性状、覚醒具合等、看護師と情報を共有したり、廃用症候群の予防や無気肺改善の為に離床を促してもらう等、理学療法士と相談したり、チームで関わる事が大切です。
また経管栄養の内容について栄養士に相談したり、薬剤投与量や適応について薬剤師にアドバイスを貰ったり、患者にとって最良の治療となるよう、心がけております。


看護師さん達の勉強会

ICU看護師の勉強会にお邪魔させて頂きました。
上級看護師が若手看護師に指導する機会が増えており、皆で切磋琢磨しているのだなと、感銘を受けました。
また、実際に呼吸器をつけて、陽圧換気を体験してみよう!とのことでしたので、筆者・山本も体験させてもらいました。
何気なく患者に勧めて装着していましたが、実はかなりの圧迫感もあり、体に堪える治療だなーと思いました。
しかるべき適応疾患に、しかるべき装置での管理を心がけようと、改めて思いました。
大変勉強になりました、ありがとうございましたm(_ _)m



最後の写真は、現在当院に研修で来ている研修医の皆との1枚

益田日赤・藤田Drは今週で研修が終了ですね。
彼女の人当たりの良さはピカイチで、周りの研修医からはもちろん、コメディカルからも信頼されておりました。
あっという間の2か月でしたが、当院での経験を是非忘れず、島根に帰っても元気にやってもらえたら、と思います。
きっとフットワークの軽い、相談しやすい循環器Drになるんだろうなーと、将来有望な研修医です。
お疲れ様でした。

他にも、高松日赤・吉田Dr、鳥取日赤・岸野Dr、高知大学・松村Drと、皆仲良く研修に励んでいます。
当院研修医ともdiscussionしながら、毎日切磋琢磨している姿が印象的です。
皆、大きく成長してもらえれば、、、と切に願います。

写真の後方中央には、神々しい当院センター長が降臨しています。
さすが、、、ですね。
以上、最近の救急部事情でした。

2017年8月3日木曜日

研修医奮闘Blog

皆さん、こんばんは。救急部・山本です。連投ですみません。
当院では毎月4-6名の研修医が、救急部で研修しております。
日赤研修医はもちろん、県内だと大学病院や他病院から、県外では中四国を中心に
様々な出身病院の研修医達が、研修を受けに来てくれています。
色んな施設の同期が出来る事、他県の研修医と切磋琢磨が出来る事は、研修医同志にも刺激になるようで、皆自ずと仲良くなっているようですね。

当院では原則2-3か月の研修期間を設けて、救急外来、ICU、麻酔業務と、患者の急性期に関わる分野について、希望に沿った研修を考えております。
また西山センター長から直々に講義があり、研修医はもちろん、学生にも大変好評を受けております。
そんな研修医達の研修内容の一部を、紹介していきます。


6月から8月にかけて、益田赤十字病院から研修医が研修に来てくれておりました。彼は、集中治療にも興味をもっており、ICUでの研修も選択してくれました。救急外来ではテキパキと仕事をこなし、またICUでは様々な手技を経験してもらいました。是非専科に進んだ後にも、その経験を生かしてもらえればと思い、皆指導に当たっておりました。
胸腔穿刺の準備をする益田日赤・有福Dr

彼は人懐っこい人柄と真面目な気質で、現場でもすぐ馴染んでおり、我々にとってもあっという間の2か月でした。島根に帰っても、当院での経験を生かしてもらえれば、と思います。


同時期に、高松赤十字病院から研修医が研修に来てくれておりました。彼は、自施設でも色んな経験を積んできており、同時期に回っている研修医達に、刺激を与えてくれた存在でした。ICUでの研修では、進んで手技を勉強し、貴重な経験になったのではないかと思います。
透析の準備をする高松日赤・川井Dr、当院救急部・村上Dr指導中

勝手ながら筆者・山本の出身大学が香川で、彼とは共通の話題も多く、つい世間話を多々してしまいました。それくらい気さくで、同期の研修医ともすぐ仲良くなって、頼られる存在となっておりました。高松での残りの研修も、当院の経験を生かして、是非有意義に過ごしてもらえれば、と思います。



当院研修医、大学研修医、益田日赤・鳥取日赤研修医達と、歓送迎会

飲み会となると、毎度のごとく、高知名物を堪能します。美味しい食事の下、飲みすぎて、つい研修中の愚痴が出てしまうのも本音。そのような捌け口も研修には大切なのではないでしょうか。筆者・山本も、研修医と同様に研修を受けてきた身分ですので、よく分かっているつもりです。仕事はきっちり、プライベートも充実させて、有意義な研修になるよう、スタッフ一同、指導に当たっているつもりです。

病院前、救急外来、麻酔、集中治療と急性期疾患の研修を、是非高知赤十字病院で行いませんか?
高知県内はもちろん、県外からの研修も歓迎中です。

2017年6月12日月曜日

第31回日本外傷学会総会

こんばんは、救急部・山本です。
連投になりますが、学会発表の報告をさせて戴きます。

2017年6月1日~2日にかけて、横浜で行われました第31回日本外傷学会総会に参加して参りました。
当院には多発外傷はもちろん、軽症と思われる歩行可能な交通外傷まで、様々な症例が運ばれてきます。
今回私は、診断が遅延した消化管穿孔の症例について、ポスター発表をして参りました。

場所はパシフィコ横浜で行われました。 窓からは御覧の様な晴天が垣間見れました。


写真は発表している筆者(偉そうに喋っています)

指導医と。恐れ多くて緊張して、口がへの字ですね。

 今回私が発表した内容は「診断が遅延した小腸断裂の1例」でした。受傷して数日後に突然、腹部症状が悪化し、手術の方針となった結果、小腸が完全断裂していた、という希少な症例の発表でした。術後敗血症性ショックに陥りましたが、無事に回復され、その後転院されていきました。術前診断がいかに大事か、反省の多い経験でした。他施設でも同様の経験があるようで、有意義な討論が出来ました。この経験を糧に、今後も外傷症例に的確な診断、治療法の選択をしていきたい、と思いました。
 
 今回の学会テーマは「腹部外傷手術への挑戦」というテーマで、各施設の取り組み、手術法等の発表を拝聴させて頂きました。しかるべき状態の時には、我々救急医が一命を繋ぐ治療を急がねばならないのかもしれない、そのような気持ちで、私も外傷外科指南塾という講義も受けて参りました。当院救急部では麻酔専門医、集中治療専門医が多数在籍しており、緊急手術にも対応でき、術前から集学的治療を行っていける環境を整えている、と自負しております。他科も交えて滞りない医療が展開できるよう、今後も精進していこうと痛感致しました。

 最後になりましたが、多忙な中最後までご指導頂きました原Dr、また多忙な勤務の中にも関わらず、長期間の出張を快く送り出して下さった医局員、スタッフ皆様に感謝の気持ちを述べさせて戴きます。ありがとうございました。

2017年3月5日日曜日

第53回日本腹部救急医学会総会


この度、私山本は第53回日本腹部救急医学会総会in横浜に参加して参りました。腹部を中心とした急性疾患が主に扱われておりましたが、外科医(特に消化器外科)、内科医、放射線科医、救急医、研修医と様々な科に渡った演目があり、大変勉強になった23日でした。テーマは「他を知り、多くを学ぶ-よりよいチーム医療のために-」と題され、外科的手術、血管内治療はもちろん、超音波検査や集学的治療と分野の幅広い学会でした。
 

 
横浜の大都会で行われた学会。
 
 まず山本は、「自然破裂をきたした巨大腎血管筋脂肪腫の1例」について発表を行いました。若年者の突然発症の急性腹症で、症状、画像ともにインパクトのある症例でした。放射線科Dr、泌尿器科Drと協議し、動脈塞栓術で無事に治療を終えた症例でした。今後riskを伴う疾患でもあり、放射線科領域でも塞栓方法については意見が分かれる点もあるようでして、救急領域の私にとっては、有意義な発表となりました。

落ち着いてそうに見せつつ、何とか発表している筆者。
 
 原Drは「半年間に2回の特発性大腸穿孔をきたした1例」について発表を行いました。人工肛門を造設後に短期間で再度穿孔を来たしましたが、無事に救命し、退院された症例でした。術後集中治療管理を行い、その後外科Drにフォローアップをされていた症例で、こちらも多科に渡る診療を行った症例でした。貫禄のある堂々とされた発表姿と、見やすいスライドにとても感銘を受けました。

質問に返答されている原Dr。
 
 当院では腹部の救急症例はもちろん、全科救急疾患、外科疾患にも対応しております。筆者の私は、当院外科で研修させて頂いていた身分でもあり、また原Drも当院外科で研鑽を積み、一般外科、消化器外科の専門医も取得されています。今後も各科と協力し、救急症例はもちろんの事、重症多発外傷患者の救命にも取り組んでいきたいと考えております。

御指導頂き、ありがとうございました。写真左:原Dr、右:筆者山本

上等な食事を目の前に、いそいそと下準備をしている筆者山本
 

 最後になりましたが、多忙な業務の中、学会発表に快く送り出して下さった救急部、他スタッフの皆さんに、感謝の気持ちを申し上げます。ありがとうございました。サブタイトルにもありました様に、よりよいチーム医療を行っていけるよう、学会で得た知識を今後も現場で生かし、精進して参ります。

2017年2月24日金曜日

龍馬マラソン2017~1万人の龍馬が駆け抜けた舞台裏はこんな感じだったんだぜよ(土佐弁おかしい?)~


冬!!

皆さんは何を思い浮かべますか?

ある人はしんしんと降り積もる雪を思い浮かべ(高知ではあまり拝めませんが・・)

ある人は紅白歌合戦の某大物歌手の巨大な衣装を思い浮かべるかもしれません(最近ご無沙汰しているような・・)


かくいう私はというと

やはり、

「広瀬香美」

ではなく、

「マラソン」

でしょうか。


そういうわけで、我々高知赤十字病院スタッフは先週末行われた「龍馬マラソン2017」に救護員として参加してきました。

昨年の同レースで2名の心停止症例が出たということで、救護体制強化のため人数も大増員されました。まさに、県の医療機関を挙げての一大イベントだったわけです。

小生は、医療センターの盛實小隊長の管轄下、本多先生の下で働かせていただきました。

イキイキ本多先生(!?)


さて、スタートして2時間弱、我々の救護所前を最初のランナーを通り過ぎていきました。

それを皮切りに、押し寄せる人の波。

そして迫りくる、筋肉痛、関節炎の嵐。
理学療法士んさん大活躍です(お世話になりました)


それに紛れ込むメディカルランナーの山本先生。
余裕ありすぎです(お疲れ様でした)

どさくさに紛れて通り過ぎた一般ランナーの松岡さん(手術室)

さわやかすぎです(お疲れ様でした)

冷却スプレーが大活躍!!
支部の中野さんも助けに来てくださいました(ありがとうございます!!)


あまりの傷病者の多さに一時は野戦病院のような様相を呈していた我々の救護所でしたが、本多先生のキャプテンシーの元、無事に一日を終えることができました。
ホントご苦労様でした

私は過去に2回マラソンを走ったことがあるのですが(今走ったら傷病者側に回ってしまいますが・・)、大会の舞台裏でこれだけ多くの人達に支えられていたのだと文字通り肌で感じました。

この場を借りて各医療機関の皆様だけでなく、行政、ボランティア、その他関係者の皆様に厚くお礼申し上げます。

夜は反省会(meetingならぬmeatingです)でした

決して場の雰囲気が暗かったわけではありません。
何が何だかわかりません(フラッシュが・・)


横のつながりがあるのも救急のいいところです。

興味のある方、高知で一緒に働いてみませんか?
(最後は勧誘でしめさせていただきました)