2019年4月24日水曜日

日本外科学会定期学術集会

みなさん、こんばんは。
救急部の原です。

いよいよあと2週間あまりで新病院へ移転となりますので、今回が旧病院での最後のブログ更新となるかもしれません。

さて私は、4月19、20日と大阪国際会議場とリーガロイヤルホテル大阪で開催された日本外科学会定期学術集会に参加してきました。
当救急部では、山本先生と私の2名が外科の修練を経て外科専門医を有しています。
外科学会は今年で119回を数え、内科学会(今年で116回)とともに日本最古の学会です。

今回の参加は専門医更新のためという意味合いが強かったのですが、さまざまなシンポジウムやセミナーに参加してきました。
とくに最近話題となっている働き方改革のシンポジウムでは、2年前に社員が過労死自殺してしまった電通の執行役員がその後の会社の改革について発表していました。
医師の場合は患者の応召義務があり、人間の命がかかっているので、企業のように簡単には労働時間を減らせばいいというわけにはいきません。
とくに総合病院では医師の責任感で医療が成り立っている現実があり、病院職員だけでなく官民一体となって改革に取り組む必要があります。

その他にも、高齢化社会の問題点や女性医師の活躍の場をどのように広げるか、また研修医の指導方法の工夫や指導医の心構えなど、最近の話題を反映した内容が多かったように思います。
時代はものすごい勢いスピードで変化しています。
われわれ昭和生まれの指導医クラスの医師も、時代の流れを読み取り、柔軟な思考で対応していかなければならないなと、いろいろ考えながら高知の帰途についた次第です。

さあいよいよ平成も終わり令和に突入します。
新病院への移転とともに新しい救命救急センターで、スタッフ一丸となって新しい時代を駆け抜けたいと思います。
当院救命救急センターで救命医療に従事したいという方は、大歓迎ですのでいつでも見学に来てください!








2019年4月18日木曜日

新病院移転に向けて

みなさんこんばんは。
救命救急センターの原です。

桜も散り、いよいよ新緑の季節になってきましたね。
さて前回の山本先生のブログにあるように、当院は令和元年5月6日に新病院へ新築移転します。
病院建物はすでに完成し、現在は徐々に荷物が運び込まれて引っ越しの準備もどんどん進んでいます。

4月6日、13日には病院職員で患者搬送リハーサルを行いました。
患者さんを安全に搬送するには、予期せぬ事態や急変などのシミュレーションが欠かせません。
実際に模擬患者を立てて予定時間通りに現病院から新病院への移送が行えるかのシミュレーションを行いました。
とくにわれわれ救命救急センタースタッフは、人工呼吸器を装着したようなICUの重症患者さんの搬送を担当します。
さまざまな問題点が浮き彫りになりましたが、これらを改善することにより、本番では安全確実に搬送できるようにつとめたいと思います。

4月15日には、当院屋上ヘリポートへのヘリ離発着訓練も行いました。
高知県消防防災ヘリ、高知県警ヘリ、高知県ドクターヘリに協力していただき、3機が順次離発着の訓練を行いました。
モニターを見ながら医療無線でヘリと交信し、現場からの患者さんを受け入れます。
現在も救命センターの医師4名が交代で高知県ドクターヘリのフライトドクターの一員として乗務しています。
今後はより重症な患者さんを積極的に受け入れて、救命救急センターとしての役割を果たしていきたいと考えています。
新病院は免震構造であり、とくに南海トラフ地震などの大規模災害時にも当院の役割はさらに大きくなるのではないかと考えています。

ICUで模擬患者をストレッチャーに乗せ換えます


模擬患者をドクターカーに搬入しています


1機目は消防防災ヘリ

つづいて県警ヘリ
最後にドクターヘリです
ERにある医療無線でヘリとの交信を行います





2019年4月13日土曜日

2019年4月を迎えて

皆さん、こんばんは。救急部・山本です。
新年度が始まり、新規職員を迎え、院内は賑わっております。
春は毎年出会いと別れの季節であり、幾度経験すれどもなかなか慣れませんねぇ。


当院救急部に6年間勤務されました、本多Drが異動されていきました。
先生の切れの良さはピカイチで、さくさくと業務をこなすその姿は本当に尊敬でした。
個人的には、私生活でもよくしてもらい、共通の趣味で時間を共にしたり、飲みに行ったりと、多忙な日常の中、濃い時間を過ごさせてもらいました。
一緒に当直をこなし、救急外来、手術場、集中治療室を往復した日々が懐かしいです。


送別会にて。勤務お疲れ様でした。

院内若手(?)でサプライズ送別会。メダルを贈呈しました。

次の勤務先でも、元気に過ごされていることと思います。
また学会等で会えるのを楽しみにしています。お疲れ様でした。



さて、最近当院で行われた救急隊合同の症例検討会の写真もupしておきます。
救急部からは、布村Drが熱傷について、橋爪Drが致死的不整脈について、症例提示と講義を行ってくれました。

発表している布村Dr。だいぶ落ち着きが出てきました。


発表し終わった橋爪Dr。患者に対する想い入れが相当でしたね~


どちらの症例も、病院前で救急隊とやり取りを行っている際から、院内では準備が始まっており、Dr.carでドッキングしたり、カテーテル検査室へ直行したりと、病院前での情報がいかに大切か、を痛感した症例でした。
院内連携はもちろんのこと、pre-hospitalもしっかり情報共有をして、共通認識をもって医療に当たらなければいけませんね。
連携がどれほど大切なのか、身に染みる症例を経験出来ました。



さて、院内は5月の新病院移転に向けて、ラストスパートの状態です。
消防署が近くなり、より連携を図って有意義な活動ができるようにしたいですし、新事業として、ラピッドレスポンスカーが導入されます。
内視鏡センター、ハートセンターたる部署も出来るのだとか・・・盛り沢山ですね。
先日、筆者山本は新病院の見学に行かせて頂きました。

新病院の表側。2階の外来は、窓が広くて爽快でした。


屋上にはヘリポートが建設されています。これまた景色が絶好でした。


導入されるラピッドレスポンスカー。重症患者にはいち早く駆け付けます。


準備に大忙しの毎日ではありますが、患者様により良い医療が提供出来るように、職員一同で協力していきたいものです。
医局も引っ越しモードではありますが、筆者の机はいつもと変わらず、教材やらプリントやらでごった返してます。
そろそろ本気で片付けに取り掛からなければ、、、

また皆さんに、新病院の報告を行ってまいります。
では当直に戻ります~