2016年12月22日木曜日

平成28年度第2回院内災害訓練

みなさん、こんにちは。
救急部の原です。

先日12月10日に今年2回目の院内災害訓練が行われました。
院内職員250名が参加し、また患者役として専門学校の看護学生が大勢参加してくれたおかげで、非常に有意義な訓練となりました。
救急部からは、西山・山﨑・原・山本の4名がファシリテーターやプレイヤーとして参加しました。

高知県ではいつ来るかわからない南海トラフ大地震に備えて、災害拠点病院はもちろんのこと全県をあげての対策が練られています。
各病院での院内訓練、DMAT実動訓練、日赤救護班訓練、災害医療コーディネーター研修、災害薬事(薬剤師)コーディネーター研修、MCLS研修など、高知県の補助を受けながら毎月のようにさまざまな研修や訓練を行っています。

高知赤十字病院も基幹災害拠点病院として、その使命を果たすべく、今後も地道な活動をつづけ来るべき南海トラフ地震に備えたいと思っています。

*訓練の企画、準備をしてくれた院内防災ワーキングのみなさん、本当にお疲れさまでした。
 次回はもっとバージョンアップできるようにみんなで力を合わせて頑張りましょう!

赤エリアは多数の重症患者が搬送されて大混乱に!

看護学生さんも名演技で患者役を演じてくれました

院内災害対策本部には院内のすべての情報が集まってきます

患者にトリアージタグが3枚もついている!?

赤エリアのリーダーとして統括を頑張った山本先生





2016年11月28日月曜日

研修医歓迎会

皆さん、こんばんは。初めて投稿します、救急部・山本です。

当院救急部では全国から研修医の受け入れを実施しています。
高知県内はもちろん、四国・中国地方を中心に、現在は毎月4-6人程の研修医が研修に来ています。
まずは救急外来で急性期疾患の対応を学び、希望があれば集中治療管理や麻酔の研修を行う事が可能です。研修医と相談しながら、希望に沿うように研修を選択しています。


当院センター長・西山Drと共に。
 
毎月行われる研修医歓迎会では、今や常連となった病院近くの居酒屋「むっく」で、高知名物・鰹のたたきを始めとし、名物料理を味わいながら、わいわいと談笑しております。県外から研修に来ている研修医にも、料理は大好評です。普段はなかなか話せない他愛のない事から、将来の真剣な話まで、過ごす時間はいつもあっという間に過ぎてしまいます。
 

右上:徳堂Dr(益田日赤)、左上:岡本Dr(高知大学)、左下:江口Dr(高知大学)

右:全Dr(高知大学)、真ん中:筆者、左:布村Dr(徳島大学)
 
 
研修医という環境は、数か月置きに環境が変わっていくという、大変ストレスフルな日々でもあります。そんな彼らがいかにして研修を積んでいくのが望ましいのか、筆者自身も経験しているからこそ、悩ましいところです。現場の生の声を聴く機会として、こういった「飲みニケーション」は大切だなと、改めて感じますね。当院での経験が今後の彼らの糧になるよう、スタッフ一同精進して参ります。
 
以上、救急部レクリエーション係でした。

2016年11月21日月曜日

第44回日本救急医学会総会・学術集会


みなさん、こんばんは。
救急部の原です。

11月17日~19日まで、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪において、第44回日本救急医学会総会・学術総会が開催されました。
今学会のテーマは、ズバリ「挑戦・CHALLENGE」です。

当救命救急センターからは、以下の発表をしてきました。
・西山センター長:パネルディスカッション座長 「救急医療と精神医療のより良い連携への挑戦」 
・本多医師:ポスター若手医師座長 「外傷一般3」 
・山本医師:口演発表 「救急医療における終末期症例登録制度は有用である」 
・原:ポスター発表 「敗血症性ショックを併発した子宮腺筋症の1例」 

西山センター長は、聴衆を巻き込むいつも通りの見事な司会ぶりで、全国各地域での救急科(身体科)と精神科を取り巻く現在の問題点と今後の改善点について活発な議論をされていました。
本多先生は、今回若手座長ということで、国保旭中央病院の高橋功先生の指導を仰ぎながら、まれな外傷症例について巧みに司会進行していました。全国学会ということもあり、やはりいくぶん緊張していたように思いますが、見事に大役を果たしました。
山本先生は、非常に難しい演題内容であったにもかかわらず、質問にもうろたえることなく、「かむ」こともなく堂々と発表していました。西山先生の指導を仰ぎつつ直前までスライドを修正して準備していた姿は印象的でした。必ず今後に役立つと思います。

当院は救急科専門医を10名、集中治療専門医5名を有する、日本でも有数の救命救急センターであり、かつ基幹災害拠点病院でもあります。
さらにレベルアップするべく各自がそれぞれの専門分野を究め、日々進歩する救急医療の中で一人でも多くの命を救うべく臨床に従事していかなければなりません。
今学会では、まさしく新たな「挑戦」をテーマにした発表が多かったように思います。

高知県という地方であっても、都市部に負けないハイレベルな救急医療を提供できるよう、さらなる「挑戦」する気持ちを忘れずに突き進んでいきたいと考えています。

最後に、勤務のために十分に学会に参加できず、病院の留守を守ってくださった先生方に深謝いたします。ありがとうございました。


全国各地からドクターカーが集結し展示されていました

西山センター長のパネルディスカッション座長

ポスター発表の若手座長の本多先生(右端)

大きな会場で堂々と発表する山本先生


本多先生の指導座長をつとめていただいた国保旭中央病院の高橋功先生(上段左端)と記念写真







2016年11月19日土曜日

日本赤十字社中国・四国各県支部合同災害救護訓練

御無沙汰しております。救急部本多です。
去る11月12日、13日と日本赤十字社中国・四国各県市部合同災害救護訓練に参加させていただいたのでその様子を簡単に報告したいと思います。

今回の訓練は南海トラフ地震で徳島県が被害を受けたため救護班が出動し現地で活動を行う、という想定で行われました。
12日朝、高知赤十字病院、高知県支部、高知県赤十字血液センターの救護班員と、防災奉仕団の方々、総勢15名で高知県を出発。救護班員には、医師、看護師、薬剤師、事務員のほか「こころのケア要員」も含まれています。移動用の車両のほかにも、救急車と「dERU(緊急仮設診療所)」も出動しました。
徳島県の災害対策本部と無線で連絡を取りながら訓練会場へ向かっていると、他県の救護班の無線も入るようになりました。日赤の組織力を感じる一瞬です。
訓練会場に到着すると任務を与えられます。
今回の訓練では「病院支援」 の任務を与えられました。
災害医療となると、「災害現場での救護活動」や「瓦礫の下の医療」のイメージが強いかもしれません。しかし地震などの大規模災害時には、病院の診療能力以上に負傷者が来院すると考えられるため、病院での医療活動を継続していくためには外部からのマンパワーや医療資機材による援助が必要となります。ですので「病院支援」も災害時における重要な活動の一つとなります。

今回は12日に「dERU」 を設営し、そこを病院に見立て、翌13日実動訓練を行いました。
今回のメンバーは何度も訓練に参加していたため、慣れた手つきで「dERU」の設営が完了しました。設営後は徳島赤十字病院へ移動し、実動訓練のための事前机上訓練を行いました。
中四国各県から赤十字関係車両が勢ぞろいです。
写真には入り切っていませんが 大型のトラックやバスも複数台並んでいます。



翌13日は警察、消防、海上保安庁も参加しての大掛かりな訓練の始まりです。
倒壊した建物からの救出訓練、海上に流された人の救出訓練などが行われ、ヘリコプターも飛び交う緊迫した訓練となりました。
我々高知県支部救護班は病院に見立てたdERU内で、病院指揮下に入り模擬患者の診察、処置を行い、入院、手術の段取りを行ったり他の医療機関へ搬送するための連絡、調整などの補助を行いました。 模擬患者役には医療系大学の学生さん達が参加してくれていて、迫真の演技をみせてくれたので、こちらも熱の入った診療を行うことが出来ました。
訓練自体は3時間程度で終了しましたが、様々な問題点を見出す事が出来ました。
訓練終了後はその問題点に対し検討、対策を行っていきたいと思います。

今後必ず起こると言われている南海トラフ地震、ほかにも地震大国日本である以上、いつ大規模災害が起こっても不思議はありません。
そのときに赤十字救護班として立派に活動できるよう日々研鑽を積んでいきたいと思います。


災害医療に興味のある方、一緒に働いてみませんか?

2016年10月10日月曜日

第5回高知県MCLS標準コース

みなさんこんにちは。
お久しぶりの救急部の原です。

10月9日(日)に高知医療センターにて、第5回高知県MCLS標準コースが開催されました。
MCLSとはMass Casualty Life Supportの略であり、多数傷病者対応標準コースのことです。
高知県でも開催して5年目を迎えました。

このコースでは、災害発生初期には消防や警察が災害現場に先着することになりますが、どのように現場を展開するか、情報収集を行うか、以後到着するであろうDMATや救護班などの医療チームと協働していくかなどが議論されます。
また実際にSTART法と呼ばれる一次トリアージの実習も繰り返し行われます。

当院救命救急センターからは西山副院長、山崎副部長がコース世話人、私がCMD、廣田先生がモニターとして4人が参加しました。
今回も中四国の各県から世話人、インストラクターの先生方に指導していただきました。

また受講生では、当院形成外科部長の中川先生、防災ワーキンググループのメンバーである住吉看護師、瀧本看護師の3人が参加しました。
みなさん試験にも合格して見事プロバイダーとして認定されました。
朝早くから夕方遅くまでお疲れさまでした。
今後も院内院外の災害体制の発展に貢献してくれると期待しています。

われわれは今後も来るべき南海トラフ地震に対して、高知県の災害医療を充実させるべく力を尽くしたいと思っています。

*CCの土佐市消防の井上さんには今回もコース運営全般をお世話になりました。ありがとうございました。

*なおコース内容を公開することができませんので、写真が少なくて申し訳ありません。
 今後も関係者の多数の受講をお待ちしております。


鳥取県のトリアージタグ(トリアージタグは県によって微妙に異なります)


山崎先生の講義


2016年8月30日火曜日

2016.8.28 高知県主催 熊本地震における高知県DMATおよび日赤救護班の活動総括

皆さんこんにちは 西山です。
先日高知県主催で 先の熊本地震にでた 高知DMAT 、日赤高知県支部救護班 の活動総括を行いました。4/16午前9時ごろから順次熊本に向かっています。日曜日にもかかわらず医師会の先生方を含め多くの救急災害医療にかかわっている方々の参加がありました。南海トラフ地震を控えている高知県ならではの光景です。
会場は 高知医療センターの黒潮ホール 救急隊・医療機関・行政と多職種が集まりました

高知県からも発表していただいています


当院の救急部廣田医師からは日赤初動班の動きについて話してもらう

西山は 熊本地震から南海トラフ地震を考える という題目で発表


式次第では 高知県・派遣DMAT・日赤などから発表と高知県の災害医療体制の解説があります。

2016年7月15日金曜日

2016.7.2-4 日赤救護班研修会

2016.7.2-4 日赤救護班研修会

上記の会が日赤兵庫県支部で開催されました。
当院からは救急部本多康人先生と救急外来主任看護師岡林さん、主事は人事課土居さんが参加しました。西山も講師の一人として参加し、熊本地震での日赤の活動などについても皆で議論し大変有意義でした。
説明を追加
左から岡林主任、土居さん、藤原紀香さん、西山、本多先生です。
災害拠点病院での診療風景(本多先生)

真面目な顔の岡林主任

2016年4月14日木曜日

ようこそ!山本祐太郎先生


こんにちは。
救急部の原です。

先日はりまや橋の「KATAOMOI」で、この4月から当院救急部の一員に加わった山本祐太郎先生の歓迎会を行いました。

山本先生は徳島赤十字病院で2年間の初期研修を終え、2014年から2年間当院外科で後期研修医として研鑽を積んでいました。
今後の進路について以前から救急か外科かで迷っていましたが、このたび一大決心をして救急集中治療を専門として生きていくことを決断し、この春から救急部に飛び込んできました。
災害医療にも従事したいとの強い思いがあり、西山副院長が常々口にしているしている救急・集中治療・麻酔・災害医療のすべてを網羅する救急部を支える人材となってもらいたいと思います。
赤十字救護班研修は修了しており、一刻も早くDMAT隊員となって活躍してもらいたいところです。

山本先生の熱意をバックアップするべく、われわれ救急部医局員一同、惜しみない協力と指導をしていきたいと思っています。
これから数々の壁にぶつかることもあると思いますが、持ち前のガッツと人当たりの良さで乗り切ってくれると思います。

まずは5月の日本外傷学会総会での発表ですね。

飲み会部長として後輩の勧誘にも期待しています。
楽しく厳しく頑張っていきましょう!






2016年2月20日土曜日

第43回日本集中治療医学会学術集会

こんにちは、お久しぶりの藤本です。

さて、先週2月11~14日に神戸で第43回日本集中治療医学会学術集会が開催されました。
集中治療医学会は数々の学会の中でも特に楽しみな学会のひとつですよね。今回は普段からお世話になっている徳島大学集中治療部の主催でした。学会長の西村教授をはじめ、徳島大学集中治療部のみなさんおつかれさまでした。

こぞって参加すべく、当院の救急部スタッフからは6題、ICU専従リハビリの遠山さんから1題と、高知日赤からはなんと合計7つの演題を発表してきました。
今回は今まで以上に演題が多く、それだけに学会の参加人数も大勢でした。
参加登録ひとつをとっても長蛇の列。椅子に座れないどころか部屋にも入りきらない講演も。
医師はもちろんですが、看護師や理学療法士などコメディカルの方もたくさん参加していました。全国的に集中治療への興味や意識が高いのがわかります。
重症患者では治療方針に『絶対』がないことも多く、リスク・ベネフィットを天秤にかけて選択することがほとんどですね。どこの施設でも悩むことは一緒で、だからこそ議論しがいがあります。

たくさん学んだ後は、神戸牛を堪能。
ワイン片手に神戸牛を食しながらすてきな夜を過ごしました。
今回は研修医の高橋先生も発表よくがんばってくれました。来年は小松先生の番ですね!

そして居残りで病院を守ってくれたスタッフのみなさんは本当におつかれさまでした。
ありがとうございました!!