2015年12月12日土曜日

平成27年度第2回院内災害訓練


救急部の原です。
本日12月12日(土)に院内災害訓練を行いました。

救急部からは、当直明けの廣田先生、村上先生に加え、西山、山崎、安岡、本多、泉、原の8人が参加しました。

高知県では来たるべき南海トラフ大地震に備えて、高知DMAT研修、災害医療コーディネーター研修、JATEC研修、MCLS研修、各病院での院内訓練やDMAT編成など、多様な防災対策が進んでいます。
当院は赤十字病院であるだけでなく、高知県広域災害拠点病院、DMAT活動拠点本部としての役割が期待され、DMAT4隊、統括DMAT4人を有する県内有数の災害拠点病院です。
当院では1年に2回、各回2回ずつ、合計4回の訓練を行っています。
7月の訓練では津波が到達する可能性がある災害レベル4を想定して行いましたが、本日は津波は到達しないが甚大な被害が予想される災害レベル3を想定して訓練を行いました。

私は院内防災ワーキンググループの一員として、災害対策本部の評価(ファシリテーター)を行いました。
災害とは情報合戦であり、いかに院内院外の情報を正確かつ迅速に本部に集約し、それを解決していけるかにかかっています。
災害対策本部長である中村院長をはじめ、本部要員は普段から個別の訓練を行っている成果が発揮され、それぞれ自分の役割を理解して行動できていたように思います。
とくに事務職員はより管理しやすい一覧表の作成など、普段からの努力と工夫が垣間見えました。
またEMIS(広域災害救急医療情報システム)の入力も順調にでき、当院の被災状況を院外に発信することができました。

いま当院の災害医療体制は、防災ワーキンググループを中心に、ハード面ソフト面ともに急速に整備されつつあります。
しかし実災害で訓練通りにできるとは限りません。
また院外からの支援受け入れ態勢など、やるべきことはまだまだたくさんあります。

今後もさらなる災害医療の充実に向けて、救急部一同頑張っていきたいと思っています。



今回の訓練には200名以上の職員が参加しました。
 
訓練の概要説明をするICU Nsの岡林君(DMAT隊員です)
必死に情報収集にあたる本部職員(中央は吉田事務部長)
全体を指揮する中村院長と浜口副院長
EMIS入力もバッチリ!
見やすいパウチを作成してくれていました。





2015年12月1日火曜日

平成27年度JATEC高知県コース

みなさんこんばんは。
救急部の原です。

11月28、29日に高知県立大学池キャンパスにおいて、平成27年度JATEC高知県コースが開催されました。
高知県では4年連続の開催で、今回で4回目となります。

コースディレクターは、兵庫県災害医療センターの石原諭先生、近森病院の根岸正敏先生にお願いしました。
コースコーディネーターは、当救急部の西山部長、山崎副部長、原の3人で担当させていただきました。

インストラクターには受講生よりも多い35名に全国から集まっていただき、受講生32名のうち半数以上が高知県内からの受講でした。
また受講生の半数以上が初期研修医でしたが、中には二次病院の院長や部長クラスの先生もおられ、一生懸命に外傷初期診療の習得に励んでおられました。

また夜の懇親会には受講生、インストラクター、タスク参加者など総勢57名が参加し、大いに盛り上がりました。

コースディレクター、インストラクター、タスク参加者の皆様のおかげで、大きな事故やトラブルもなく、無事に32名全員が修了することができました。
また高知県庁医療政策課の鍋島様、当院企画課の戸梶さんには、事前準備から当日のコース運営までご協力いただき感謝申し上げます。
タスク参加で雑用を率先して引き受けてくれた当院ERとICUのNsスタッフにも感謝いたします。
本当にありがとうございました。

来年度の開催は、平成29年2月4、5日を予定しています。
preventable trauma deathを1人でもなくすように、今後も外傷診療の普及に尽力していきたいと思っています。


 
ST4心嚢穿刺ブースです。左は土居先生、右は宮武先生。
 
ST6骨盤ブース。当院形成外科の中川部長(左から2人目)もインストとして指導。
 
デモ隊長の当院救急部の本多先生。バッチリ決めてくれました!
 
タスク参加の当院ERとICUのスタッフ。コース運営を支えてくれました。