2018年8月26日日曜日

日本DMAT隊員養成研修 ~神戸~

救急部の原です。

8月22日~25日の4日間、神戸の兵庫県災害医療センターで日本DMAT隊員養成研修が行われ、当院から5名がチーム受講してきました。
DMATとはDisaster Medical Assistace Teamの略で、災害急性期に迅速かつ専門的な医療を提供し、1チーム5人程度で構成される医療チームのことです。
メンバーの職種は医師、看護師、業務調整員から構成されます。
今回の受講メンバーは、医師は山本先生(救急部)、看護師は小野川さん(ICU)と野口くん(ER)、業務調整員は磯田さん(医療事業広報課)、吉岡さん(日赤高知県支部)の5人で、いずれも当院の災害医療に欠かせない人材ばかりです。
今回当院のチームが受講するということで、私もインストラクターとして参加してきました。
当院の他にも全国から10チームが受講しました。

研修の内容は非常に多岐にわたり、トリアージやさまざまな種類の災害を想定した机上シミュレーション、トランシーバーの使い方やEMIS(Emergency Medical Information System)の出入力など、タイトなスケジュールの中で朝から晩までひたすら災害医療について学びます。
最後の4日目には、実際に屋外での実動訓練も行われ、4日間の集大成を行います。

3日目の夜に行われた懇親会では、高知県チームは自己紹介を兼ねて「よさこい踊り」を披露しました。
また3日目に行われた筆記試験+実技試験の結果、山本先生と小野川さんが成績優秀者として懇親会で表彰されました!
懇親会では他の受講チームやインストラクターと交流を深められたことも有意義であったのではないでしょうか。
とくに実災害においては、何より「顔の見える関係」が非常に重要だからです。

8月の暑い時期での研修で、かつ台風の直撃を受けるという半分実災害の中での研修でしたが、5人とも最後までよく頑張りました。
これで晴れて日本DMAT隊員として厚生労働省に登録されることになります。
日赤高知県支部+高知赤十字病院のDMATチームはこれで6チーム目となります。
今後も来るべき南海トラフ地震に備えるべく、この新たな5人のメンバーとともにさらに防災・減災に力を入れていきたいと思っています。



机上シミュレーションでの山本先生(中央)

最終日のヘリ格納庫での実動訓練

最終日のヘリ格納庫での実動訓練

訓練終了後に兵庫県災害医療センターの中山先生(中央)と

2018年8月10日金曜日

西日本豪雨災害 広島県庁

西山謹吾です。
7月の西日本豪雨災害では被災された方々 心からお見舞い申し上げます。
私たち高知も、高速道路上り線が流され 下り線を現在片側一車線で通行しております。
高知赤十字病院は8/15から岡山倉敷に、第二班まで派遣出動いたしました。また私は日赤コーディネートチームとして、7/11から7/18まで広島県庁医療救護調整本部に行っておりました。そこでは山形県中の森野一真先生が入っておられ、広島県災害コーディネーターの先生方と広島赤十字・原爆病院の有馬先生とともに本部活動を行ってきました。広島県医師会JMATが良く組織されており、広島大学感染チーム、JRATとともに行動されていました。また避難所のスクリーニングのむずかしさ、渋滞・酷暑・断水などを様々な困難がありました。7/18には熊本赤十字奥本先生、福井赤十字白塚先生にバトンタッチし、活動はいったん終了し高知に帰ってきました。東日本、熊本地震とはまた違った問題を経験し災害医療・保健活動のむずかしさを肌で感じて来ました。

高知自動車道のがけ崩れ(8/5撮影)橋脚を残すのみとなっています。


クロノロは時のきれいな黒田さん担当

7/18引き継ぎ
後列左から森野(山形県中)・西山・有馬(広島原爆・赤十字)奥本(熊本赤十字)
前列左から黒田(当院)・寺尾(当院)・白塚(福井赤十字)