2016年11月28日月曜日

研修医歓迎会

皆さん、こんばんは。初めて投稿します、救急部・山本です。

当院救急部では全国から研修医の受け入れを実施しています。
高知県内はもちろん、四国・中国地方を中心に、現在は毎月4-6人程の研修医が研修に来ています。
まずは救急外来で急性期疾患の対応を学び、希望があれば集中治療管理や麻酔の研修を行う事が可能です。研修医と相談しながら、希望に沿うように研修を選択しています。


当院センター長・西山Drと共に。
 
毎月行われる研修医歓迎会では、今や常連となった病院近くの居酒屋「むっく」で、高知名物・鰹のたたきを始めとし、名物料理を味わいながら、わいわいと談笑しております。県外から研修に来ている研修医にも、料理は大好評です。普段はなかなか話せない他愛のない事から、将来の真剣な話まで、過ごす時間はいつもあっという間に過ぎてしまいます。
 

右上:徳堂Dr(益田日赤)、左上:岡本Dr(高知大学)、左下:江口Dr(高知大学)

右:全Dr(高知大学)、真ん中:筆者、左:布村Dr(徳島大学)
 
 
研修医という環境は、数か月置きに環境が変わっていくという、大変ストレスフルな日々でもあります。そんな彼らがいかにして研修を積んでいくのが望ましいのか、筆者自身も経験しているからこそ、悩ましいところです。現場の生の声を聴く機会として、こういった「飲みニケーション」は大切だなと、改めて感じますね。当院での経験が今後の彼らの糧になるよう、スタッフ一同精進して参ります。
 
以上、救急部レクリエーション係でした。

2016年11月21日月曜日

第44回日本救急医学会総会・学術集会


みなさん、こんばんは。
救急部の原です。

11月17日~19日まで、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪において、第44回日本救急医学会総会・学術総会が開催されました。
今学会のテーマは、ズバリ「挑戦・CHALLENGE」です。

当救命救急センターからは、以下の発表をしてきました。
・西山センター長:パネルディスカッション座長 「救急医療と精神医療のより良い連携への挑戦」 
・本多医師:ポスター若手医師座長 「外傷一般3」 
・山本医師:口演発表 「救急医療における終末期症例登録制度は有用である」 
・原:ポスター発表 「敗血症性ショックを併発した子宮腺筋症の1例」 

西山センター長は、聴衆を巻き込むいつも通りの見事な司会ぶりで、全国各地域での救急科(身体科)と精神科を取り巻く現在の問題点と今後の改善点について活発な議論をされていました。
本多先生は、今回若手座長ということで、国保旭中央病院の高橋功先生の指導を仰ぎながら、まれな外傷症例について巧みに司会進行していました。全国学会ということもあり、やはりいくぶん緊張していたように思いますが、見事に大役を果たしました。
山本先生は、非常に難しい演題内容であったにもかかわらず、質問にもうろたえることなく、「かむ」こともなく堂々と発表していました。西山先生の指導を仰ぎつつ直前までスライドを修正して準備していた姿は印象的でした。必ず今後に役立つと思います。

当院は救急科専門医を10名、集中治療専門医5名を有する、日本でも有数の救命救急センターであり、かつ基幹災害拠点病院でもあります。
さらにレベルアップするべく各自がそれぞれの専門分野を究め、日々進歩する救急医療の中で一人でも多くの命を救うべく臨床に従事していかなければなりません。
今学会では、まさしく新たな「挑戦」をテーマにした発表が多かったように思います。

高知県という地方であっても、都市部に負けないハイレベルな救急医療を提供できるよう、さらなる「挑戦」する気持ちを忘れずに突き進んでいきたいと考えています。

最後に、勤務のために十分に学会に参加できず、病院の留守を守ってくださった先生方に深謝いたします。ありがとうございました。


全国各地からドクターカーが集結し展示されていました

西山センター長のパネルディスカッション座長

ポスター発表の若手座長の本多先生(右端)

大きな会場で堂々と発表する山本先生


本多先生の指導座長をつとめていただいた国保旭中央病院の高橋功先生(上段左端)と記念写真







2016年11月19日土曜日

日本赤十字社中国・四国各県支部合同災害救護訓練

御無沙汰しております。救急部本多です。
去る11月12日、13日と日本赤十字社中国・四国各県市部合同災害救護訓練に参加させていただいたのでその様子を簡単に報告したいと思います。

今回の訓練は南海トラフ地震で徳島県が被害を受けたため救護班が出動し現地で活動を行う、という想定で行われました。
12日朝、高知赤十字病院、高知県支部、高知県赤十字血液センターの救護班員と、防災奉仕団の方々、総勢15名で高知県を出発。救護班員には、医師、看護師、薬剤師、事務員のほか「こころのケア要員」も含まれています。移動用の車両のほかにも、救急車と「dERU(緊急仮設診療所)」も出動しました。
徳島県の災害対策本部と無線で連絡を取りながら訓練会場へ向かっていると、他県の救護班の無線も入るようになりました。日赤の組織力を感じる一瞬です。
訓練会場に到着すると任務を与えられます。
今回の訓練では「病院支援」 の任務を与えられました。
災害医療となると、「災害現場での救護活動」や「瓦礫の下の医療」のイメージが強いかもしれません。しかし地震などの大規模災害時には、病院の診療能力以上に負傷者が来院すると考えられるため、病院での医療活動を継続していくためには外部からのマンパワーや医療資機材による援助が必要となります。ですので「病院支援」も災害時における重要な活動の一つとなります。

今回は12日に「dERU」 を設営し、そこを病院に見立て、翌13日実動訓練を行いました。
今回のメンバーは何度も訓練に参加していたため、慣れた手つきで「dERU」の設営が完了しました。設営後は徳島赤十字病院へ移動し、実動訓練のための事前机上訓練を行いました。
中四国各県から赤十字関係車両が勢ぞろいです。
写真には入り切っていませんが 大型のトラックやバスも複数台並んでいます。



翌13日は警察、消防、海上保安庁も参加しての大掛かりな訓練の始まりです。
倒壊した建物からの救出訓練、海上に流された人の救出訓練などが行われ、ヘリコプターも飛び交う緊迫した訓練となりました。
我々高知県支部救護班は病院に見立てたdERU内で、病院指揮下に入り模擬患者の診察、処置を行い、入院、手術の段取りを行ったり他の医療機関へ搬送するための連絡、調整などの補助を行いました。 模擬患者役には医療系大学の学生さん達が参加してくれていて、迫真の演技をみせてくれたので、こちらも熱の入った診療を行うことが出来ました。
訓練自体は3時間程度で終了しましたが、様々な問題点を見出す事が出来ました。
訓練終了後はその問題点に対し検討、対策を行っていきたいと思います。

今後必ず起こると言われている南海トラフ地震、ほかにも地震大国日本である以上、いつ大規模災害が起こっても不思議はありません。
そのときに赤十字救護班として立派に活動できるよう日々研鑽を積んでいきたいと思います。


災害医療に興味のある方、一緒に働いてみませんか?