2014年2月9日日曜日

2014.2.7 日米共同統合防災訓練

みなさん 救急部 西山謹吾です。
2/7に上記訓練がありました。
高知県土佐湾沖に 自衛官「ひゅうが」を仮想SCUとしての訓練です。
南海地震の際、高知県へのアクセスは陸路・海路・空路が考えられています。しかし陸路は高知道が22個のトンネルを抱えています。また主要国道は沿岸沿いであり、津波で使用不可となることが想定されます。空路はCH-47がおりることができるところは高知県内二カ所のSCU(高知大学・宿毛市総合運動公園)で、高知空港も沿岸沿いなので使用はできないと思います。そこで船上SCUは?と考えているわけです。

「ひゅうが」は全長198m 幅33mで船の特徴は、災害時でも停電にならない!ことです。格納庫のスペースにSCUを展開しました。甲板からSCUまでは通常ならヘリをおろす巨大エレベーターを使用して患者を一気に診療エリアにおろします。また艦内にはポータブルX線が撮影でき、i-STST、エコーなども完備、手術室もあります。いろいろな可能性を持った船です。当日はオスプレイが着艦する予定でしたが、沖縄方面の天候が悪くオスプレイはこれず、日米共同訓練とはなりませんでした。
今回の訓練に参加した当院DMATメンバー
西山・中川・尾谷・寺尾・川田の5名
ひゅうがの甲板 4機のヘリが着艦できます
こちらは診療エリア
巨大なエレベーターで甲板から診療エリアへ
ひゅうが内のSCU統括本部ですテレビ画面を拡大すると
このように 甲板・診療エリアの様子がわかります

2014.2.1,2 JATEC高知県コース


 皆さんこんにちは 西山謹吾です。
 2月1,2日に高知市総合あんしんセンターでJATECコースを開催しました。
 このコースは、一病院で開催すると必ず赤字となりますので、高知県の場合は県に予算を取っていただいて開催しています。それは高知県の南海地震対策の一環としてソフト面の充実のためJATECコース、JPTECコース、ICLSコース、MCLSコースを県主催で行っているわけです。
これほど救急・災害医療に対して理解のある県は少ないと思います。
CMDには兵庫県災害医療センターの石原諭先生を招いてコースを開催。
夜の懇親会には受講生も18名来てくれて大盛況でした。

2014年2月2日日曜日

平成25年度第2回NBC災害テロ対策研修



みなさんこんばんは。救急部の原です。
しばらくサボっていて今年初の投稿になります(^^ゞ

1月23日から25日まで茨城県つくば市の筑波大学で、日本中毒情報センター主催の平成25年度第2回NBC災害テロ対策研修が行われ、当院より救急部の原、看護師の藤戸さん、山崎君、放射線技師の小松さん、医事課の奥宮さんのメンズ5人チームで参加してきましたので報告いたします。

NBCとはCBRNE(C:chmical化学、B:biological生物、R:radiological放射線、N:nuclear核、E:explosive爆発)の略で、自然災害とは異なるいわゆるテロや原発事故などの特殊災害のことです。

特殊災害ではABCDEの安定と同時に、Decontamination除染とDrug解毒剤の2Dが重要になってきます。
自然災害より起こる確率は低いとはいえ、知識と訓練をしておかなければいざ起こってしまったときに対応ができません。
私たちはこの3日間で非常に濃密な訓練を受け、心身ともにとても疲れましたが、新たな知識と技術を身につけることができました。
今後万が一の有事の際には、率先して病院職員を誘導できるように日頃から準備をしておかなければと痛感しました。

しかし1月の極寒とはいえ、防護着を着ての活動は非常に暑くて不便であり、30分活動するだけでも普段の何倍ものストレスがかかり、かつ体力が奪われていくことを実感しました。それがわかっただけでも訓練に参加する意義があったかもしれません。

このような機会を与えてくださった病院の関係者に感謝いたします。
ありがとうございました。



初日はみっちり講義です

左から奥宮さん、山崎君、藤戸さん

実際の防護着です。本当に暑くて息苦しい!(左から原、藤戸さん)


除染用のテントにシャワーがついていて、ここで汚染された人の体を流して除染を行います。



防護着を着ていると会話が聞こえないので、ブロックサインで合図をします


実際の訓練①

実際の訓練②

実際の訓練③