2022年6月9日木曜日

ERに新エコー購入!

救命診療部の原です。

先日、ERに新しいエコーが納入されました。

当院では、これまでERでもICUでもGEヘルスケアの「Vivid」を使用していたのですが、このたび新たに富士フイルムの「SonoSite」の購入に踏み切りました。

「SonoSite」の特徴は、血管エコーと腹部エコーが非常に見やすく、とくに神経ブロックにおける神経や筋肉、血管の描出には素晴らしい能力があります。

当救命診療部でも、日本ペインクリニック学会専門医の村上先生をはじめ、ERやICU、OP室で神経ブロックを駆使して積極的に患者様の疼痛コントロールに介入しています。現在も上肢デグロービング損傷で手術を受けた患者様に、持続的な腕神経叢ブロックを行って術後の良好な除痛を得ています。

私はこの分野に関しては全くの素人なので、このエコーの良さをなかなか理解できませんでしたが、普段は物静かな村上先生のイキイキした嬉しそうな表情を見ると、このエコーを選択してよかったなと思います(^-^;

最近では神経ブロックだけでなく、肺エコーや眼エコーなど全身の臓器をエコーで評価できなければならない時代になってきています。エコーはベッドサイドで短時間で施行でき、患者さんへの侵襲もありません。「エコーを聴診器のように使いこなす!」と言われて久しいですが、救急集中治療医としてこれからの時代を生き抜くキーワードなのかもしれませんね。


研修医の桑原先生(右)に神経ブロックの指導をする村上先生(左)

アツい指導はいつまでもつづきました…

村上先生の熱意に納入業者も喜んでいました(^-^;