2021年12月7日火曜日

第11回高知Acute care surgery研究会

みなさんこんばんは。救命診療部の原です。

12月3日(金)に高知城ホールにて、第11回高知Acute care surgery研究会が開催されました。コロナ禍が落ち着いてきているとはいえ、現地+オンラインのハイブリッド開催にて50名以上の方に参加いただき盛会に終わりました。

昨年はコロナ禍の真っ只中でオンライン形式となってしまっただけに、2年ぶりに現地開催ができ研究会の代表世話人としてホッと胸をなでおろしているところです。

今回の特別講演は、島根大学Acute care surgery講座の比良英司先生にお願いしました。演題は「Acute care surgery診療体制をどのように構築しマネジメントしてきたか~島大ACS講座の5年間を余すことなく公開します~」と題し、わずか3名での講座の立ち上げから現在の診療体制に至るまで、その苦労と実績をお話していただきました。われわれ高知県のACS体制にも十分に参考になるお話をいただき、今後に生かしたいと関係者一同で感銘を受けた次第です。

また一般演題では、当院救命救急センターの桐田先生から「ERを経由し入院となった急性胆管炎症例の検討~rTM使用例もふまえて~」、昨年当院から島根大学に移った山本先生から「出血性ショックで緊急開腹術を行った腹部外傷の1例~当院での外傷診療の実際~」ほか、3つの演題発表があり、活発な議論が交わされました。参加者のみなさんにも非常に有意義な内容だったのではないかと思います。

最後は高知大学災害救急医学講座の西山教授にご挨拶いただき閉会いたしました。

その後は比良先生を囲んで、静かに慰労会を行いました。プライベートな話もたくさんしていただき、楽しいひとときを過ごさせていただきました。島根と高知のつながりがさらに深まったのではないかと思います。

お忙しい中、わざわざ高知まで来てくださった比良先生と山本先生に感謝申し上げます。今後も一人でも多くの重症患者さんを救命できるよう、県内3つの救命救急センターを中心に高知県のACS体制を充実させていきたいと思います。

高知赤十字病院・桐田先生

島根大学ACS講座・山本先生

慰労会で比良先生(中央右)を囲んで