2018年7月13日金曜日

第32回日本外傷学会総会学術総会

みなさん、こんばんは。
救急部の原です。
最近は山本先生に任せきりで久しぶりの投稿です。

遅くなりましたが、6月21、22日に京都国際会館で行われた第32回日本外傷学会に参加してきたので報告します。
当院救急部からは山本先生と私が3年連続で発表してきました。
演題は、山本先生が「自傷行為による咽頭刺創の1例」、私が「膵損傷合併が疑われた外傷性十二指腸壁内血腫の1小児例」でした。
山本先生の発表は、刺創が数mmずれていたら大量出血で失っていたかもしれない稀な症例報告でした。
私は疾患自体はそれほど稀少ではありませんでしたが、かなり治療方針に悩んだ症例で、会場からもたくさんの貴重なご意見をいただきいいディスカッションができました。

他にも今学会の目玉の一つに、元プロ野球読売巨人軍の桑田真澄さんによる特別講演がありました。
メイン会場はどの講演よりもたくさんの人で埋め尽くされ、大盛況でした。
桑田さんの少年時代からPL学園、巨人、大リーグでの成功と苦悩について約1時間拝聴しました。
甲子園20勝、プロ野球173勝など、あれだけの成功を収めた人から「楽しい時間より挫折と苦悩の方がずっと多かった。」という言葉が出たことは驚きでした。

夜は京都の小料理屋でハモ料理を堪能し、明日からの活力を養った次第です。
留守番をしてくれた先生方、ありがとうございました。

全国学会は最新の知見を得るだけでなく、他の施設の先生方とディスカッションできる貴重な場です。
とくに外傷診療体制が十分ではない高知県で診療に携わっている私たちには得ることが非常に多いのです。
外科系救急医である私たちが、今後どのように活動の場を広げていくべきか考えるいい機会となりました。
重症外傷患者の救命とさらなるレベルアップのために、私たちから発信できるように頑張りたいと思います。

山本先生の発表もずいぶん堂々としてきました
桑田真澄さんの講演
京都のお酒とハモ料理を堪能しました